泌尿器科Q&A

Q.前立腺がんが増えているといわれますが本当ですか?

A.前立腺がんは増えています。 米国では男性がんの発生率で第1位、死因でも肺がんに次ぐ第2位の位置を占めています。 日本でも近年増加の一途をたどっており、増加率の推移からみると、近い将来米国並みに増えるものと考えられています。

ガンの部位別罹患数と将来予測 前立腺癌は8倍以上に

Q.前立腺がんになるとどうなるのですか?

A.進行すると、膀胱に波及したり、リンパ節や骨に転移することによって様々な障害を起こしてきます。そして放置すれば最悪の事態に発展することになります。
 しかし、早期の前立腺がんや軽度の進行がんでは自覚症状のない事が多いため、発見が遅れがちになりやすいのです。

Q.早期発見のためにはどうすればよいですか?

A.検診が必要です。
前立腺がんの検診では、PSA(前立腺特異抗原)という腫瘍マーカーの検査が大変有用です。
これは血液検査で簡単にできるものであり、50歳以上の男性には1~2年に一度の検査をお勧めします。

Q.前立腺がんの診断はどのようにするのですか?

A.PSAが上昇している場合には前立腺がんの疑いがあります。
ただし上昇の程度が軽ければ、再検査をして再現性を確認する事も必要です。 PSAが上昇していると判断されたら、'生検'が必要です。

生検とは、針で前立腺組織のサンプルを直接採取して調べる方法で、実際にがん細胞の有無を確かめるものです。 その結果、がん細胞が見つかればがんの診断が確定します。 しかし、見つからなかった場合でも、ただちにがんなしと言い切る事はできません。 その場合には、その後もPSAのチェックを繰り返し、やはり疑いがある場合には、再度の生検が必要です。

 生検は、日本では入院で行う病院が少なくありませんが、欧米では通常、日帰りの外来検査として行われます。 実際に日帰り検査で十分可能な検査といえますので、当クリニックでも原則的に予約制の日帰り外来検査として行っています。

 生検によってがんの診断が確定したら、がんの広がり具合を検査します。 CT検査などによって腹部のリンパ節や前立腺そのものの腫れ具合を調べたり、骨シンチという検査で骨への転移の有無を調べたりします。 これらの検査が必要な理由は、広がりの程度によって治療の選択肢が異なるからです。

Q.前立腺がんの治療は?

A.治療法には、大きく分けて、手術・放射線治療・ホルモン療法の3つがあります。
しかし、それぞれの方法はさらに細かくいくつかの方法に分かれていますし、複数の方法を組み合わせた治療法もあり、前立腺がんの治療はとても多彩であるといえます。 また、先ほど、病気の広がり具合によって適切な治療の選択肢が異なると申しましたが、たいていの場合、その選択肢は一つだけではありません。 ということは、患者さんご自身が、その体力やご希望にあわせて、ある程度治療の方法を選択する余地があるということでもあります。

 このホームページでは治療法のくわしい説明は省略します。
実際に受診していただいてから、その患者さんの診断結果にあわせて、ケースバイケースでご説明するほうがよいと思うからです。

Q.琴似腎臓内科・泌尿器科の治療方針は?

A.宮の沢泌尿器科クリニックでは、患者さんに最適の治療を選んでいただけるようにきめ細かな診療をいたします。
そして、もし前立腺摘出手術や放射線治療など、より大きな病院で行わなければならない治療をめざす場合には、責任を持って、その患者さんに最も適した病院をご紹介いたします。

 



泌尿器科診療と血液透析

泌尿器科診療では、特に前立腺肥大症の診断治療、女性尿失禁の診断と治療、投稿年の排尿障害の治療、血液検査、神経因性膀胱の治療、腎不全の治療、前立腺癌、膀胱癌、腎臓癌などの泌尿器科系癌の検診と治療コンサルタントなどに力を入れております。

血液透析は日中および夜間に行なっております。
すでに透析を導入されている患者さんでも、交通の便などから当院での透析治療を希望される方はご相談ください。