泌尿器科Q&A

Q.間質性膀胱炎はどんな人がなるのですか?

A.間質性膀胱炎は、女性に多い病気です。

 一般にはあまり知られていない病気ですが、潜在的な患者さんが意外に多いと考えられています。欧米を中心に長い間研究されてきましたが、病態が複雑でいまだ原因が解明されていない疾患です。

どんな症状が出るのですか?

A.代表的な症状は頻尿です。尿失禁はほとんどありません。

 症状が強くなると、おしっこを我慢したときに膀胱の痛み(あるいは痛みのような不快感)を自覚します。しかし、軽症の患者さんでは痛みはありません。

Q.間質性膀胱炎は、尿検査だけでは判らないのですか?

A.間質性膀胱炎の患者さんの尿は、病院で調べて全くきれいです。 そのため、たとえばどこかの泌尿器科を受診したときに『膀胱炎ではありません』といわれる可能性があります。しかしそれは、通常の膀胱炎(細菌感染により膀胱粘膜がただれ、尿にたくさんの白血球や細菌が混じっている状態)ではないということであって、間質性膀胱炎でないということにはなりません。

Q.診断してもらうにはどうすればいいのですか?

A.診断は、まず担当の先生がこの病気を疑ってくれるかどうかにかかっています。  もし女性のあなたにこれらの症状がみられ、通常の薬が効かないとき、また、明らかに頻尿症状があるのに『気のせい』などと言われたら、当クリニックなどの、この疾患を数多く治療している病院を受診してみてください。

Q.治療はどのようにするのですか?

A.治療には、膀胱内に薬液を注入する方法や、水圧療法という特殊な治療などがあります。 詳しくは、診断がついたときにお話しすることになります。

なかなか他の人に理解してもらえません

A.間質性膀胱炎の患者さんの話をきいていると、それまでかかった病院でなかなか診断がつかないために長い間悩んでいたという方や、職場や家庭でも理解がえられず『精神的なものでは?』などといわれて悩みが増幅している場合が実に多いようです。肉体的にも精神的にも患者さんの苦痛が大きい疾患だけに、診断・治療の普及と進歩が求められている病気であるといえます。

 


泌尿器科診療と血液透析

泌尿器科診療では、特に前立腺肥大症の診断治療、女性尿失禁の診断と治療、投稿年の排尿障害の治療、血液検査、神経因性膀胱の治療、腎不全の治療、前立腺癌、膀胱癌、腎臓癌などの泌尿器科系癌の検診と治療コンサルタントなどに力を入れております。

血液透析は日中および夜間に行なっております。
すでに透析を導入されている患者さんでも、交通の便などから当院での透析治療を希望される方はご相談ください。